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麻酔科

研修期間

3ヶ月

研修責任者

河端 恭代

一般目標

  • Ⅰ. BLSの手順と実技の習得
  • Ⅱ. 麻酔管理の知識と技術の習得

行動目標

SBO Ⅰ 麻酔およびBLSの基本的技術が実施できる。

  • A) 気道確保
    1. 上気道の解剖が説明できる。
    2. 上気道の生理が説明できる。
      • ①上気道の呼吸における役割が説明できる。
      • ②嚥下時の気道の生理学を説明できる。
    3. 気道閉塞のMechanism下顎挙上の意味が理解できる。
    4. マスクバッグ法による人工呼吸が実施できる。
    5. Difficult Airwayの概念が理解できる。
      • ①Difficult Airway の事前評価について説明できる。
      • ②Difficult Airway Management の手順を知っている。
      • ③二人法、ファーストラック、Elastic Gum Bugie、 Stylet Scope
  • B) 気管内挿管手技
    1. 開口度のMallanpatii分類が評価できる。
    2. 正しい喉頭展開手技が実施できる。
    3. Comack分類による喉頭展開の評価ができる。
    4. 気管チューブの挿入・確認・固定ができる。
  • C) 全身麻酔患者の基礎的な人工呼吸
    1. 酸素濃度、一回換気量、呼吸数など基礎的な人工呼吸の設定ができる。
    2. 気道内圧、循環動態、血液ガスなどによる人工呼吸の結果の評価ができる。
  • D) 基本的な循環管理
    • ⅰ. 基本手技。
      1. 末梢血管の穿刺とカニューレの留置。
      2. 動脈穿刺および動脈カニューレ留置。
      3. エコーガイド下の中心静脈穿刺についての適応、禁忌が説明でき、主義ができる。
    • ⅱ. 循環動態の変化の評価ができる。
      • ①血圧の変動
      • ②脈拍の変動
      • ③不整脈
      • ④心負荷
    • ⅲ. 循環作動薬の使用法が理解できる。
  • E) 心肺蘇生法のアルゴリズムが説明できる。
    1. 心肺蘇生手技が実施できる。
    2. 心肺蘇生チームのリーダーが出来る。

SBO Ⅱ 一般麻酔管理

  • A) 麻酔科領域における医療面接と患者評価
    1. 術前検査の検査値評価が出来る。
    2. 呼吸および循環系の生理検査の評価が出来る。
    3. 術前画像の画像診断評価が出来る。
  • B) 手術内容と患者評価から麻酔計画の立案が出来る。
    1. 代表的な麻酔薬と代表的な麻酔方法の利点と副作用合併症が説明できる。
    2. 各科代表的な手術の術式を説明できる。
    3. 患者評価から麻酔方法の適応と禁忌が説明できる。
  • C) 麻酔器とその周辺機器の管理が出来る
    1. 麻酔器の構造が説明できる。
    2. 麻酔器の始業点検が出来る。
    3. 医療用ガスの配管とガスボンベの管理について説明できる。
    4. 気管内挿管器具の点検が出来る。
  • D) 麻酔法の適応と禁忌
    1. 術前患者の評価
      • ①麻酔を受ける患者の全身状態の評価が出来る。
      • ②循環器疾患の評価が出来る。
        • 心電図、UCG CAGの結果が理解できる
        • 心機能、冠循環障害の重症度分類が出来る。
      • ③呼吸器疾患の評価が出来る。
        • 胸部レントゲン、肺機能検査の結果が理解できる。
        • 肺機能障害の重症度分類が出来る。
    2. 麻酔記録の準備と記録が出来る。
    3. 麻酔方法の選択
      • ①麻酔方法の比較が説明できる。
      • ②麻酔薬の長所と副作用が説明できる。
      • ③手術に対する麻酔方法と麻酔薬の適応・禁忌の判断ができる。
      • ④患者の状態に対する麻酔方法と麻酔薬の適応禁忌が判断できる。
      • ⑤麻酔薬麻酔補助薬の薬理。
  • E) 安全な麻酔中の患者管理
    • ⅰ. 麻酔の維持
      • ①麻酔深度の評価ができる。
        • Ⅰ. 鎮静
        • Ⅱ. 鎮痛
        • Ⅲ. 筋弛緩
        • Ⅳ. 自律神経コントロール
      • ②麻酔の副作用の種類と症状が説明できる。
        • Ⅰ. 深麻酔
        • Ⅱ. 高位脊麻
        • Ⅲ. 徐脈
        • Ⅳ. 低血圧
      • ③重篤な麻酔合併症の診断と対策が説明できる。
        • Ⅰ. 悪性高熱
      • ④循環のモニタの準備・装着と評価ができる。
      • ⑤呼吸のモニタの準備・装着と評価ができる。
      • ⑥術中の輸液の種類と速度の設定ができる。
      • ⑦輸血の適応が理解できる。
      • ⑧輸血の副作用と合併症の症状と対策について説明できる。
  • F) 各症例について麻酔における危険因子が説明できる。
    • ハイリスク患者の麻酔
    • 高齢患者・乳幼児・新生児
    • 呼吸器疾患合併患者
    • 循環器疾患合併患者
    • 代謝・内分泌疾患合併患者
    • 緊急手術の麻酔の特異性について説明できる
  • G) 非侵襲的モニタの装着と観察が出来る。

研修内容

1.術前回診

患者評価、医療面接、麻酔計画

2.術前カンファレンス

毎日、患者評価と麻酔計画

3.麻酔の実施

技術目標の習得、患者観察の訓練、呼吸循環管理の実際

週間スケジュール

※下記は一例であり、指導医のスケジュールにより変動があります。

午前/午後
術前カンファレンス、麻酔管理
術前カンファレンス、麻酔管理
術前カンファレンス、麻酔管理
術前カンファレンス、麻酔管理
術前カンファレンス、麻酔管理
  • 週の半分は拘束として緊急手術の麻酔管理を行う。
  • 希望によりペインクリニック外来の研修も行えます。