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神経内科

研修期間

3ヶ月

研修責任者

平居 昭紀

当科の目標

1) 診療科紹介

脳、脊髄、末梢神経、骨格筋などに起こる病気は、意識障害やけいれんを起こす髄膜脳炎、麻痺や言語障害が突然出現する脳梗塞、振るえや動作緩慢などの運動機能や歩行の障害が緩徐に進行するパーキンソン病に代表される神経難病、アルツハイマー病をはじめとする痴呆性疾患、運動神経が選択的に侵され筋萎縮や筋力低下を呈する運動ニューロン疾患、多発性筋炎や筋ジストロフィー症などの筋疾患、手足のしびれや痛みなどの感覚障害や筋萎縮を起こす末梢神経障害など扱う疾患は多岐に及ぶ。脳梗塞と動脈硬化疾患の治療、パーキンソン病治療は受診されている患者数が多いことから、診療の中心として位置づけられる。神経内科疾患は、精神科、脳神経外科、眼科、耳鼻咽喉科などの疾患とも重なり合うところが多く、他科と協力して診療を行っている。

2) 施設認定、指導医、専門医

  1. 当院は日本神経学会の認定する准教育施設である。また、脳卒中学会、日本内科学会の認定経験年数を積むことができる。
  2. 指導管理責任者、指導医;平居昭紀(日本神経学会認定指導医、日本内科学会認定指導医、厚生省臨床研修指導医講習修了)

一般目標

研修の目標:指導医・上級医による指導をうけながら、主治医として外来・入院診療の研鑽を積む。神経内科症例検討会を通じて神経内科の考え方や知識を学び、必要な診断方法や治療方針を習得していく。また、主治医ではなくとも、カンファレンスや回診を通じて幅広い疾患に対する理解と経験を深める。検査業務については、指導の下に適切に施行出来るようにする。救急外来では、神経内科救急に対する処置について研鑚を積む。外来では、退院後の患者の治療継続を行い、疾患の縦断像を把握出来るよう努める。指導医や上級医の指導の下、各種書類を適切に記載する。医療安全・医療倫理の講演会には積極的に出席する。指導医と不足する研修内容について関連病院の紹介を受ける。学会ハンズオンセミナー、各種学習会などを通じて習得出来るよう研鑽に励む。

行動目標

  1. ミニマムリクアイアメントで定めた神経学的症候や病態の意味を正しく理解し、適切な神経学的所見をとることが出来る
  2. 神経生理、神経放射線、神経超音波、神経病理、神経遺伝学をはじめ、各種神経学的検査結果の意味・解釈や治療の内容を理解出来る。またミニマムリクアイアメントで定めた検査、治療、手技は自ら施行し、適切な判断を下すことが出来る。
  3. 適切な確定診断を行い、治療計画を立案し適切な診療録を作製できる。ミニマムリクアイアメントで定めた疾患については主治医として十分な診療経験を有している。
  4. 診断・治療方針の決定困難な症例や神経内科救急をはじめ迅速な対応が必要な症例などにおいて、自科の専門医、他科の医師に適切にコンサルトを行い、適切な対応ができる。
  5. コメディカルと協調、協力する重要性を認識し、適切なチーム医療を実践できる。
  6. 患者から学ぶ姿勢を持ち、患者と患者の周囲の者に対するメンタルケアの大切さを知り、実践できる。
  7. 神経学的障害をもった患者の介護・管理上の要点を理解し、在宅医療を含めた社会復帰の計画を立案し、必要な書類を記載出来る。
  8. 神経内科救急疾患における診察の仕方、処置の仕方について学び、実践できる。
  9. 医療安全、倫理、個人情報保護の概念、医療経済について必要な知識を有する。
  10. カリキュラムの修得度を定期的に自己評価するとともに、指導医の評価も受けつつ、自己研鑽を積み重ねる。
  11. ミニマムリクアイアメントは、全項目中80%以上においてAもしくはBを満たす研修を積むことが出来るよう努力する。自施設における習得が不十分な内容は、神経学会をはじめとする学会や、学会が主催する教育講演、生涯教育講演などで学習する。

必要な図書

  1. 朝倉書店、内科学第9版
  2. 南山堂、臨床神経内科
  3. 医学書院、内科レジデントマニュアル

(その他は必要時に貸し出しする)

研修内容

検査業務

基本的な内容は一人で施行出来ることを目標とする。

  • 脳波・電気生理
  • 頚部超音波検査
  • 高次脳機能検査
  • 自律神経検査
  • 神経放射線検査
  • 嚥下造影

週間スケジュール

※下記は一例であり、指導医のスケジュールにより変動があります。

午前 午後
外来 病棟
病棟 治療研究会
病棟 病棟、カンファレンス
病棟 専門外来、カンファレンス
カンファレンス 病棟

カンファレンス

  1. 新入院症例提示、症例検討を週1回金曜日の朝7:45より行う。その後、回診。
  2. 他職種を交えた症例検討を週1回木曜日15:30より行う。
  3. 治療研究を週1回火曜日17:30より図書館で行う。

研修評価

ミニマムリケアイアメントを用いて評価用紙で採点し、評価を行う。