肥満とは単に体重の増加だけではなく、体内に脂肪組織が過剰に蓄積した状態を示します。 最近になって、脂肪組織からは、レプチン(食欲、女性ホルモン分泌等の調節)や腫瘍壊死因子:TNF-α(インスリン抵抗性作用)、性ホルモンなど様々な物質が分泌されていることが明らかになってきました。
例えば、過剰なTNF-αは、インスリン抵抗性を引き起こし、糖尿病や高血圧の発症に、また性ホルモンの過剰分泌により、更年期以降の乳ガンや子宮ガン発症の要因となることがわかってきました。
従って体重の増加、脂肪組織の過剰蓄積は、以下のような症状を引き起こしやすくなります。
肥満者では、標準体重に比べ、かなり高頻度に生活習慣病が出現することが報告されています。また、不妊症も約2倍、腰痛・膝痛は約17倍も多発すると報告されています。
脂肪は本来、エネルギーの貯蔵タンクとして、また体温維持、身体中へのビタミン運搬や性ホルモンの調節、さらに内臓を正常な位置に維持するなど、大切な役割を持っています。
従って、脂肪が少なすぎると、以下のような症状を引き起こしやすくなります。
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