消化器内科
概要
消化器科では、上記のメンバーで消化器疾患の診療を行っています。
消化器疾患、つまりお腹の病気は極めて一般的な病気であり、胃や大腸を中心とした消化管領域、膵胆道系領域、肝臓領域とその種類も多岐にわたります。
胃、十二指腸潰瘍や胃食道静脈瘤破裂などによる吐血、下血や大腸炎、大腸憩室出血などによる消化管出血、腹痛、黄疸、発熱などの急性膵炎や総胆管結石による急性胆管炎などで受診された患者さんには医師の当番制度により24時間365日迅速に対応可能な体制を整えています。
令和3年度の検査件数は上部消化管内視鏡検査6,291件(止血術、ESD:内視鏡的粘膜下層剥離術など内視鏡処置を含む)、下部消化管内視鏡検査2,781件(EMR:内視鏡的粘膜切除術、大腸ポリペクトミー、止血術など含む)を行っています。当科では悪性腫瘍を扱う機会が多く、その発見時期による患者さんの生命予後への影響の大きさを常日頃より痛感しているため、内視鏡治療にて根治が可能である早期がん(食道、胃、大腸)の発見率の向上を目指しNBI(狭帯域光観察)やEUS(超音波内視鏡)などを用いて精度の高い内視鏡診断を心がけ、早期治療を基本的な診療姿勢とし、積極的に検査を施行しています。
進行した消化器がんの患者さんにつきましても、それぞれの患者様の病状を把握して外科的手術治療適応の有無を判断します。また、抗癌剤による化学療法や放射線療法なども施行しており、病状に応じて最適な抗癌剤を選択し、より優れた治療効果と副作用のコントロールを行えるよう努力しています。
長浜地域では胆石が多く、胆管結石に対して胆膵内視鏡検査治療(ERPC)で対応しています。検査治療件数は毎年約300例以上あり、滋賀県内でも有数の症例数を誇っております。また比較的処置が困難である消化管術後の方の結石に対しても小腸内視鏡を使用したERCP(令和3年:43件)を積極的に行っています。悪性疾患による胆道狭窄に対しても胆管ステント挿入といった内視鏡的ドレナージ術を行うなど、患者さんの症状の早期緩和を目指した医療を行っています。
また胆膵超音波内視鏡(令和3年:42件)などを用いて早期の膵臓癌を発見や、超音波内視鏡下での穿刺吸引生検(令和3年:23件)を通して的確な診断・治療を心がけています。
慢性ウイルス性肝炎に対しては、近年進歩が目覚ましい内服での抗ウイルス療法を取り入れており、ウイルス排除や発癌抑制に対して優れた効果を得ています。また、肝細胞がんの患者さんにはラジオ波焼灼術や肝動脈塞栓療法など、進行肝細胞がんの患者さんには分子標的薬を含む集学的治療などを行っています。また、ラジオ波焼灼術は転移性肝がんにも施行しています。
消化器科の担当する分野は広く、疾患も多くありますが、個々の患者さんに一番適切な治療法は何かを考え、より良い治療が提供できるよう常に心がけています。当科ではその全ての領域において迅速かつ24時間対応できる体制をとり、患者さんの立場に立ち、患者様のQOL(quality of life)を大切にする医療を目指し、日々の診療にあたっています
主な疾患
- 胃・十二指腸潰瘍
- 胃食道静脈瘤破裂による吐血
- 下血
- 大腸炎
- 消化管出血
- 急性膵炎
- 急性胆管炎など
認定施設
- 日本消化器病学会専門医制度認定施設
- 日本消化器内視鏡学会指導施設
- 日本肝臓学会肝臓専門医制度認定施設
トピックス
診察室 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
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1診 | 大井 雅之 |
藤本 剛英 (13:30 膵臓精査) |
角田 一樹 | 大井 雅之 |
藤本 剛英 (14:30 膵臓精査) |
2診 | 安田 登摩 | 吉田 恵里奈 | 安田 登摩 | 吉田 恵里奈 | 角田 一樹 |
3診 | 金 佑哉 | 馬場 弘道 | 金 佑哉 | ||
5診 | 土井 久和 【医師予約制】 (午前) |
休診・代診のお知らせ
急な都合による休診情報は掲載できない場合がありますので、ご了承ください。
休診・代診情報はありません。
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消化器内科部長
藤本 剛英 (Fujimoto Takehide)
平成19年卒
- 日本内科学会認定内科医
- 日本内科学会総合内科専門医
- 日本消化器病学会専門医・指導医・近畿支部評議員
- 日本消化器内視鏡学会専門医・近畿支部評議員
- 日本肝臓学会専門医
- 日本膵臓学会専門医
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消化器内科部医長
大井 雅之 (Oi Masayuki)
平成27年卒
- 日本消化器病学会専門医
- 日本肝臓学会認定肝臓専門医
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医師
角田 一樹 (Kakuda Kazuki)
平成29年卒
- 日本内科学会内科専門医
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医師
吉田 恵里奈 (Yoshida Erina)
平成29年卒
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医師
田代 晴加 (Tashiro Haruka)
平成29年卒
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医師
安田 登摩 (Yasuda Toma)
平成30年卒
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医師
金 佑哉 (Kim Woojae)
令和2年卒
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医師(非常勤)
土井 久和 (Doi Hisakazu)
平成3年卒
- AASLD(米国肝臓病学会)International Membership
- ILCA(国際肝癌学会)Membership
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医師(非常勤)
馬場 弘道 (Banba Hiromichi)
平成10年卒
- 日本消化器病学会専門医・指導医
- 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
- 日本内科学会認定内科医
- 日本医師会認定産業医
- 日本内科学会総合内科専門医
- 日本人間ドック学会認定医
- 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
- 日本肝臓学会認定肝臓専門医
当院における内視鏡検査の実績(2021年4月~2022年3月)
上部消化管内視鏡検査 | 6,291件 |
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食道粘膜下層剥離術(ESD) | 10件 |
胃粘膜下層剥離術(ESD) | 57件 |
食道・胃静脈瘤結紮術(EVL) | 15件 |
食道・胃静脈瘤硬化療法(EIS) | 50件 |
内視鏡的消化管止血術 | 95件 |
胃瘻造設術 | 20件 |
上部イレウス管挿入術 | 17件 |
食道ステント留置術 | 1件 |
十二指腸ステント留置術 | 3件 |
上部超音波内視鏡検査(EUS) | 20件 |
下部内視鏡検査 | 2,781件 |
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大腸粘膜下層剥離術(ESD) | 17件 |
粘膜・ポリープ切除術(EMR) | 1,146件 |
小腸結腸内視鏡的止血術 | 32件 |
下部消化管ステント留置術 | 13件 |
逆行性胆道膵管造影術(ERCP) | 339件 |
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採石 | 92件 |
内視鏡的胆道ステント留置術 | 162件 |
経鼻胆管ドレナージ(ENBD) | 4件 |
乳頭切開術(EST) | 125件 |
逆行性膵管ドレナージ(ERPD) | 34件 |
乳頭バルーン拡張術(EPBD) 乳頭ラージバルーン拡張術(EPLBD) |
47件 |
小腸を用いた逆行性胆道膵管造影術(ERCP) | 43件 |
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採石 | 14件 |
逆行性胆道ドレナージ(ERBD) | 11件 |
逆行性膵管ドレナージ(ERPD) | 0件 |
乳頭バルーン拡張術(EPBD) 乳頭ラージバルーン拡張術(EPLBD) |
16件 |
胆膵超音波内視鏡検査(EUS) | 42件 |
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超音波内視鏡下穿刺吸引生検法 | 23件 |