平成27年度 長浜赤十字 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1625 244 269 457 533 703 1426 1788 1655 480
当院は地域の中核病院として機能しています。地域周産期母子医療センターの指定を受けており、地域内では最多の8人の小児科医が勤務していることもあり、小児の患者数は多いです。ほかの年齢層では、特に、重点的に診療をしているわけではありませんが、社会の高齢化に伴い、60才以上の患者様が増加する傾向にあります。高齢の患者様に関しては、複数の疾患をお持ちのことも多く、患者様地元の診療所との連携が欠かせないところですが、地域医療支援病院の指定を受け、退院後も安心して療養いただけるよう努めております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 121 12.35 10.93 0.00 74.93
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 91 19.46 14.34 6.59 79.89
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 65 7.74 7.91 0.00 66.09
胆管結石(肝内および肝外胆道結石)の内視鏡的除去術や、それなどに伴う胆管炎や胆道悪性腫瘍に伴う胆管炎などの場合に、内視鏡的に十二指腸乳頭からのアプローチで経十二指腸乳頭的に高周波電気メスを用いての十二指腸乳頭切開術を行い、肝内および肝外に存在する総胆管内に存在する結石を、バスケットカテーテルなどのデバイスを用いての結石除去術を行なう事や、併発した胆管炎に伴う膿瘍を改善する目的でプラスチックステント(ERBDチューブ)や金属ステントを挿入し留置している。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 104 4.17 4.87 0.00 70.12
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 83 3.01 3.07 1.20 71.22
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 73 19.51 18.30 5.48 82.58
高齢化や食事の西洋化等により虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞を含む)の罹患患者数は増加傾向にあります。これらの疾患に対して循環器内科で施行されるカテーテル治療は、医療器具や手技の進歩が見られ、身体への負担の軽減が図られています。以前のカテーテル治療は大腿動脈(足の付け根)よりのアプローチが主流でしたが、近年は合併症が少なく、術後安静の必要性が少ない橈骨動脈(手首の動脈)よりのアプローチを極力選択しております。また高齢化に伴い心不全による入院患者数も増加しております。心不全治療においては原因疾患の正確な診断および適切な治療が必要となります。診断においては画像診断の進歩もあり、他科および他部門と連携をとりながら行っております。また治療に関してはカテーテル治療、外科的治療などの侵襲的治療や薬剤、呼吸補助機器、心臓リハビリテーションなどより、より適切な治療法を選択し施行ております。以前では心不全患者は安静にするようにとの考えもありましたが、適性な運動負荷により心不全状改善を図る心臓リハビリテーションを積極的に推進しております。
糖尿病・内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 131 15.47 15.35 0.00 61.89
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 43 15.67 14.34 11.63 77.63
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 39 29.33 21.69 25.64 83.49
糖尿病の入院に関しては、糖尿病療養指導士の資格を持つ看護師、栄養士、薬剤師、理学療法士、臨床検査技師など多職種で連携し、糖尿病教室、合併症検査などを行っています。入院期間が十分確保できない人のために、1週間教育入院パスを用いた入院もあります。高齢者の肺炎などは専門にかかわらず、内科系医師で分担して診療しています。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 24 10.96 7.03 8.33 58.79
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 12 21.00 19.00 8.33 71.92
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 10 8.40 15.80 0.00 67.00
厚労省の定める診断群分類における上位の入院症例数を公開することになりました。山で囲まれた土地に数十万の人々が暮らしていれば、疫学の統計が示す通りに疾病は発症してしまいます。しかしながら、内科救急は、災害医療や外傷とは異なります。内科救急は管理されていなければならない、と信じてきました。
てんかんの救急や、加齢に伴う変性、動脈硬化の究極の問題である脳卒中が、上位に上がっていることには感慨を覚えます。これらの数値の年令調整人口比が、全国平均値よりも低くなることこそが、最終目標です。人口規模で基幹病院が考えるべきことは違っているべきですから、対応できない問題については大都市の病院と連携しています。そして、有病者が1の疾病についても、当科では上位疾病と同列に扱います。
神経救急はトリッキ-で診断は難しく、また、予後が悪い重症救急も搬入されます。患者たちは進行する病態を我慢しており、耐えきれなくなる休前日の夜間に受診することがしばしばです。連休の入り口では特殊な検査を頼りにすることはできず、また、限られた時間のなかではすべての検査を済ませることも困難です。症状と病態に対していくつかアンカーが付いたら治療に乗せていきます。全力疾走してくる馬に縄をつける作業に例えられると思います。もろもろの臓器の病態の行き着くところ、そして、医療水準の行き着くところが、神経症状に表現を変えた赤十字救急に要約される、と考えています。
難病を抱える人とその家族には、検査や薬を尽くしたとしてもトータルパフォーマンスを改善させない限りは、患者満足は得られません。障害や病態が重いほど、ほんの少しの改善を得ることが大きな患者の喜びにつながります。看護プランやリハビリテーションの目標の取り方、ソーシャルワークなどが、うまくかみ合うこともあれば、そうでもないこともたびたびあります。患者さんと病棟で生活していくなかで医療に携わる若い人々が感じる気持ちや自由な発想を妨げないように心がけています。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130060xx99x4xx 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等24あり 18 15.50 11.17 0.00 82.22
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等24あり 副傷病なし - - 23.04 - -
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし - - 17.69 - -
血液内科の担当する疾患は、高齢者に多い骨髄異形成疾患の症例数が増加しています。 従来は高齢者の場合には輸血による支持療法以外に治療方法がありませんでしたが、現在ではアザシチジンによる遺伝子標的治療を積極的に取り入れています。それによって多くの症例で輸血に頼らなくても日常生活を送ることが可能となっています。 非ホジキンリンパ腫に関しては、標準的治療であるリツキサン-CHOP療法を取り入れています。さらになるべく入院期間は短期間として、外来化学療法に移行していただき、日常生活を維持しながらの化学療法を進めています。また治療抵抗性・再発性リンパ腫に対しては患者の病態や希望に即した化学療法の内容を選択するようにしています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 手術・処置等2なし 225 5.64 5.72 0.44 3.02
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 152 4.37 6.17 0.00 0.00
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし 148 5.10 5.54 0.00 2.36
肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎には、RSウイルス気管支炎、RSウイルス細気管支炎、マイコプラズマ肺炎、詳細不明の細菌性肺炎、詳細不明の急性気管支炎、詳細不明の急性細気管支炎が含まれます。毎年の流行に左右されますが、小児の入院理由としては常に上位を占める疾患です。発熱、咳嗽をきたして長引いている子どもでは、これらの疾患を念頭に病原菌が何かをできるだけ、調べて適切な治療を提供するように心懸けています。
妊娠期間短縮、低出生体重に関連する障害は、帝切児、早産児含めて、全ての出生体重2,500g以上の新生児が含まれます。多呼吸や呼吸困難、哺乳不良、嘔吐、発熱、黄疸など様々な症状をきたして,小児科管理をきたした新生児がこの疾患群に入ります。新生児の疾患にはちょっとした症状で始まる重症疾患があります。必要に応じて、NICU(新生児集中治療室)などで、治療を行なっています。
インフルエンザ、ウイルス性肺炎の診断群にはインフルエンザ、RSウイルス肺炎などが含まれます。、RSウイルスについては2015年秋から冬にかけては、肺炎をきたしていた児が多かったので例年より多かったと考えられます。特に乳児期前半にRSウイルスに罹患すると,重症になる事があるため注意が必要な疾患です。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx0200xx 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 46 7.37 7.84 0.00 59.37
060020xx01x0xx 胃の悪性腫瘍 胃全摘術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 27 19.15 20.63 0.00 71.63
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 25 17.76 17.41 0.00 71.68
当院の外科は消化器外科が主軸となっていますが、救命外科、血管外科、内分泌内科、小児外科等幅広い領域に積極的に取り組んでいます。食道から直腸、肛門に至る消化管や肝胆膵の外科的疾患を網羅しています。患者様にとって、侵襲が少なく術後の回復もスムーズな腹腔鏡下手術は、胆のう結石、総胆管結石、胃癌、大腸癌と意欲的に取り組んでおり、近年では肝臓や膵臓手術にも腹腔鏡下手術を導入しています。
また当院の入院期間は、全国平均とほぼ同じで、標準的な治療を提供しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 144 43.46 28.70 14.58 83.65
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 47 2.70 5.70 0.00 60.26
160820xx01xxxx 膝関節周辺骨折・脱臼 骨折観血的手術等 33 46.85 30.03 27.27 71.67
高齢者の股関節大腿近位骨折のうち大腿骨頚部骨折で転位のあるものには 人工骨頭挿入術を行なっています。術前待機期間が長くなると合併症の頻度が上がり機能回復も遅れるため、早急に手術に臨むようにしています。
高齢者の股関節大腿近位骨折のうち大腿骨転子部骨折には髄内釘による骨接合術を行っております。人工骨頭挿入術と同様に、早期の機能回復を目指してできれば24時間以内に手術に臨むようにしています。
前腕の骨折(橈骨遠位端骨折で不安定な物)に対しては、保存療法・手術療法双方の利点と欠点を十分に説明した上で、手術療法を進めています。手術により機能的予後は改善されるようになっています。
膝関節周囲骨折は高齢者の骨粗鬆症に伴う物が多く、関節内骨折を伴うため機能障害が必発です。しっかりとした固定をロッキングプレートを用いて得た上で早期のリハビリテーションを行なっています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 52 18.33 15.80 9.62 77.67
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 副傷病なし 27 23.04 18.08 18.52 77.04
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 20 4.70 10.02 0.00 76.45
長浜赤十字病院では救急救命センターが併設されていることもあり、脳卒中、頭部外傷などの救急疾患を24時間体制で治療にあたっています。脳卒中では脳梗塞は増加傾向にあり当院でも脳梗塞患者数が増加しています。脳梗塞に対しては従来からの治療に加え、血栓溶解療法、血栓回収療法など新しい治療法も積極的に行っています。脳神経外科では神経内科と合同して脳梗塞治療にあたっています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 20 3.95 4.38 0.00 39.90
080180xx99xxxx 母斑、母斑症 手術なし 19 2.89 3.26 0.00 1.68
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 15 2.00 3.54 0.00 68.20
当院は滋賀県内の数少ない形成外科診療を担っており、顔面や露出部の気になる部位あるいは大きな腫瘍など形成外科治療を要する症例の治療を行っています。術後、傷ができるだけ目立たず、拘縮(ひきつれ)が起こらないように腫瘍の切除・摘出を行っています。また、手術の必要の無いアザ(青あざ、茶あざ、赤あざ)に対してはレーザー治療を行っています。
高齢化社会に伴い、加齢による眼瞼下垂が増えてきています。症例によっては手術治療を行うことで見にくくなった視野の回復や眼瞼下垂に起因する肩凝り等の自覚症状の改善が得られ、日常生活のQOLを高めることが可能となります。
耳鼻いんこう科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx970xxx 睡眠時無呼吸 手術あり 手術・処置等1なし 18 8.22 8.77 0.00 5.83
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 14 7.29 7.76 0.00 62.93
100020xx01x0xx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等2なし 12 10.00 9.55 0.00 50.58
睡眠時無呼吸は主に小児のアデノイド切除・扁桃摘出術に該当します。 大人では著明な鼻中隔弯曲により鼻閉が生じている場合に本人が希望すれば鼻中隔矯正術(必要時:下甲介粘膜切除)を施行しています。  慢性副鼻腔炎はよほど状態が悪くない限りはまず保存的治療(主に投薬)で3ヶ月外来治療して、改善を認めない、もしくは患者本人の希望があれば手術となっています。 甲状腺悪性腫瘍は術前に針生検での診断および頸部CTで周囲組織との関係、頸部リンパ節の評価をしています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 20 11.85 11.97 0.00 68.85
080190xxxxxxxx 脱毛症 16 3.00 3.74 0.00 38.13
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 13 9.85 8.97 0.00 70.85
急性膿皮症での入院は、具体的には蜂窩織炎という病気によるものです。蜂窩織炎は皮下脂肪に細菌が感染して主に脚や腕などが腫れる病気です。軽症であれば通院の場合もありますが、炎症が強かったり、痛みで歩けない場合などは入院して抗生物質を点滴投与します。脱毛症は、円形脱毛症に対するステロイドパルス療法を行うための入院です。頭皮の4分の1以上が脱毛している重症の円形脱毛症では、初期(発症後6ヶ月以内)にステロイドを大量に投与することで改善がみられるケースがあるため、条件に当てはまる症例には積極的に行っています。帯状疱疹は水痘帯状疱疹ヘルペスというウイルスにより、体や顔の一部に赤い発疹と水ぶくれができる病気です。最近は飲み薬がよく効くので通院で治療することが多いですが、重症の場合は合併症や後遺症が出る可能性もあるため入院して点滴などの治療を行います。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 53 8.55 7.59 0.00 73.47
11012xxx040x0x 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 手術・処置等1なし 副傷病なし 47 2.00 2.89 0.00 56.28
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術 31 10.39 10.25 0.00 74.32
膀胱癌に対しては表在性(筋層に浸潤していない早期)の場合、経尿道的手術(TUR)を行っています。生食下でのTURを行い、場合によっては2期的に行うことで、残存腫瘍の有無を再確認しています。化学療法やBCG膀胱内注入療法も併用しながら、可能な限り膀胱温存を目指しておりますが、癌の進行度により膀胱全摘術を余儀なくされた場合には、自排尿が可能となる代用膀胱形成術も採用しております。
体外衝撃波治療は1987年、滋賀県内で初めて導入後、現在2代目のドルニエ社製を稼働中です。原則、1泊2日の入院にて、ほとんどが1回の治療で破砕、排石できています。2cmを超える腎、尿管結石に対しては、経皮的腎砕石術(PNL)や経尿道的レーザー砕石術(f-TUL)で対応しています。
前立腺肥大症による排尿症状が薬物療法にて軽快しない場合は、従来より経尿道的前立腺切除術を行っています。尿道から内視鏡を挿入し、先端のループ状の電気メスにて肥大した前立腺を切除します。大きな前立腺に対しては経尿道的前立腺核出術(レーザー等)で対応しています。
2016年4月からトイレ式の尿流量測定検査(TOTO社、フロースカイ)を導入しました。従来の検査室では緊張して十分な検査ができませんでしたが、普段のトイレと変わらない部屋で、リラックスした状態で尿の勢いを測定でき、皆様から好評です。
婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 87 10.00 9.94 0.00 33.86
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし 44 35.98 20.87 9.09 31.48
120170xx01x0xx 早産、切迫早産 子宮破裂手術等 手術・処置等2なし 38 26.89 31.78 0.00 31.11
当院は、滋賀県より地域周産期母子医療センターの指定を受け、湖東および湖北地方を中心とした地域の新生児・未熟児医療の中核的施設です。地域からの糖尿病や腎臓病、心臓病などをお持ちの合併症妊娠、早産、多胎、胎児異常等の患者様の紹介や、緊急母体搬送を受け入れる割合が高くなっております。
日常的に小児科との緊密な連携もしっかりと出来ており、週数に制限なく受け入れております。又、児の状態が悪い方や、出血が多く母体の状態が悪い等のケースでも、手術室、小児科と連携し24時間体制で産婦人科医および小児科医、助産師、看護師が対処し、最新の医療機器を備え高度医療を提供しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 67 29 32 89 16 - 1 7
大腸癌 19 41 47 52 19 - 1 7
乳癌 31 21 - - - - 1 7
肺癌 - - - - - - 1 7
肝癌 17 23 - 13 - - 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
胃・大腸のがんについては県内でも有数の多くの患者様の治療を担当しております。手術療法のみではなく、早期のがんについては内視鏡(胃カメラや大腸カメラ)のみでの治療も数多く手がけています。少し進行したがんの場合も腹部に小さな穴をあけるだけで済む腹腔鏡手術が多く行われます。手術中立体的に観察できる3D腹腔鏡を導入し、精度を高めています。
乳がんについても手術、術後放射線治療、化学療法などから最適の組み合わせで治療が行われます。火曜、木曜午後には専門外来も開かれています。
呼吸器科は非常勤医師の外来があるのみです。肺癌が発見されることは少なくありませんが、治療は他施設にお願いしています。
肝臓のがんについても地域内外から多くの患者様が集まっております。手術以外に肝臓を直接穿刺して治療するラジオ波治療や、カテーテルによる化学塞栓療法、全身投与の化学療法・分子標的治療など幅広い選択肢の中から患者様に最適な治療法を選んで行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 21 9.52 52.95
重症度 1 61 17.57 81.43
重症度 2 56 21.02 83.77
重症度 3 25 27.96 84.76
重症度 4 - - -
重症度 5 - - -
不明 - - -
肺炎はがんなどの悪性新生物、心筋梗塞・脳梗塞・脳出血などの心血管疾患とともに特に高齢者では死に至る病気として重要です。
比較的若い方が多い軽症の場合外来での治療が可能な場合もありますが、入院しても10日程度で退院となっています。
重症の場合は退院できる場合でも3-4週間の入院が必要となっています。重症の場合、入院当初はICU(集中治療室)に準じた救命救急センター病棟への入院となります。その場合、病状の改善に従って一般病棟などに移っていただくこととなります。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 12 3.58 77.58 8.33
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 152 26.93 78.10 22.15
その他 - - - -
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -
脳梗塞は神経内科と脳外科で分担・協力して診療にあたっています。
とにかく早期から治療を始めることが重要な疾患で、発症早期(3-4.5時間以内)であれば副作用の可能性が低ければ血管内で固まった血液(血栓や塞栓)を溶かす薬物による治療や、カテーテルで血栓や塞栓を取り出すような治療を行います。脳梗塞では血流が途絶えることにより脳の細胞が部分的に死滅しますが一度死んだ細胞は再生しません。従って、可能であれば早期に血流を再開し死滅する細胞を減らす必要があるわけです。
一旦、脳細胞が死んでしまうと、その細胞がつかさどっていた機能は失われますが、その場合も、当院では可能な限り早期からリハビリを行い、生活に必要な機能の維持、回復に努めています。より長期のリハビリが必要な場合はリハビリ専門の施設への転院や在宅でのリハビリをお勧めしています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 553 0.08 1.06 0.00 65.53
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 138 5.31 12.89 0.72 78.12
K654 内視鏡的消化管止血術 50 2.58 16.34 2.00 67.64
下部消化管(結腸)に存在するポリープ様病変に対して内視鏡的に高周波電流を用いて病変を切除するポリペクトミー、病変の下部に生理食塩水などを局所に注入し病変を挙上して切除を行なう粘膜切除術(EMR)、その手技の発展型での粘膜下層剥離術(ESD)などを行なっている。
胆管結石(肝内および肝外胆道結石)の内視鏡的除去や、それなどに伴う胆管炎や胆道悪性腫瘍に伴う閉塞性黄疸、胆管炎などの場合に、内視鏡的に十二指腸乳頭からのアプローチで経十二指腸乳頭的に高周波電気メスを用いての十二指腸乳頭切開術を行い、肝内および肝外に存在する総胆管内に存在する結石を、バスケットカテーテルなどのデバイスを用いての結石除去術を行なう事や、併発した胆管炎に伴う膿瘍を改善する目的でプラスチックステント(ERBDチューブ)や金属ステントを挿入し留置している。       
上部消化管では食道~胃~十二指腸の急性潰瘍などの出血性病変に対して内視鏡的にクリップ、高張エピネフリン液、高周波などを用いての止血術、下部消化管については良性ポリープ病変、悪性腫瘍、憩室炎などからの出血に対して内視鏡的にクリップや高周波などを用いての止血術を行なっている。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 98 3.93 2.47 0.00 71.29
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 44 2.39 6.02 2.27 75.57
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) 26 0.00 27.12 15.38 68.12
当科での特性上、主な手術施行はカテーテル治療になります。特に急性心筋梗塞においては、救命および血栓や動脈硬化に起因する血流の途絶による心筋の死滅を回避するために早期の診断、治療が必要となります。当院では救急救命センターが併設されており、24時間対応可能な体制となっております。虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞を含む)に対する治療として、冠動脈(心臓の栄養血管)の狭窄または閉塞部位に対してバルーン(風船)拡張やステント(金属性の網状の筒)留置による拡張術である経皮的冠動脈ステント留置術を施行しております。また虚血性心疾患の原因は動脈硬化の進展に起因するわけですが、冠動脈のみでなく下肢の動脈硬化進展による間欠性跛行(歩行時の下肢の痛み、だるさ等)に対して、下肢症状改善や下肢切断回避のために四肢動脈拡張術、ステント留置術等を積極的に施行しております。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 101 0.12 3.71 0.99 60.23
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 75 3.33 7.03 0.00 60.01
K7181 虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 34 0.15 3.24 0.00 31.32
鼠径ヘルニアとはお腹の中にある腹膜や腸の一部が、鼠径部の筋膜の間から皮膚の下に出てくる病気で、一般の方には脱腸とも呼ばれています。鼠径ヘルニアは子供の病気と思われがちですが、むしろ成人に多く、根治するには手術以外方法がありません。痛みも少なく短期入院で済む新しい手術方法が普及してきており、当院では、ポリプロピレン製メッシュなどの人工補強材を使用した、ダイレクト・クーゲル法やメッシュプラグ法だけでなく、患者様のニーズに合わせて腹腔鏡手術を導入しております。
胆石症は胆嚢の中に結石が出来る疾患で、手術は通常腹腔鏡下に胆嚢摘出術を行っており、身体への負担も少なく、術後の回復の早い手術となります。急性胆嚢炎に対して発症3日以内の早期手術を行っており、患者様の早期社会復帰に貢献しております。
大腸の盲腸先端にある虫垂になんらかの原因で炎症が起きる疾患を虫垂炎といいます。軽症の場合抗生物質による治療で軽快することもありますが、症状が進行していたり、虫垂炎が破裂している場合などは、早急な切除手術が必要です。下腹部の切開をおこなう開腹術が主流ですが、切開創が小さく済む腹腔鏡下手術を行う事もあり、術後の疼痛も少なく整容性にも優れております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(上腕)(肩甲骨)(大腿) 132 2.56 39.67 21.21 83.74
K0821 人工関節置換術(股)(肩)(膝) 62 3.73 28.66 0.00 71.00
K0811 人工骨頭挿入術(股)(肩) 51 7.02 37.82 5.88 82.45
高齢者の骨粗鬆症に伴う、上腕骨・大腿骨の骨折に対して、早期の機能回復を目的として骨接合術を行ない早期リハビリテーションに心がけております。
人工関節置換術については低侵襲を心がける事で、術後の疼痛軽減と早期機能回復につなげています。
高齢者の股関節大腿近位骨折(大腿骨頚部骨折で転位のあるもの)には 人工骨頭挿入術を行なっています。術前待機期間が長くなると合併症の頻度が上がり機能回復も遅れるため、早急に手術に臨むようにしています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 25 0.96 4.32 8.00 79.24
K1781 脳血管内手術(1箇所) 13 1.85 28.15 15.38 63.15
K178-4 経皮的脳血栓回収術 - - - - -
脳神経外科では従来から行っている外科治療、手術に加えて脳血管内手術、経皮的脳血栓回収術などのカテーテル治療を積極的に行っています。脳動脈瘤や脳梗塞、脳の血管閉塞、脳血管障害に対して薬剤による治療、外科的手術(開頭術など)、脳血管内手術(カテーテルによる治療)などから最も効果的で患者様に対する侵襲の少ない治療法を選択するようにしています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 14 0.00 1.00 0.00 65.71
K6171 下肢静脈瘤手術(抜去切除術) 12 1.00 2.42 0.00 60.42
K0053 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4㎝以上) 11 0.82 1.82 0.00 32.45
当院では、下肢静脈瘤に対して静脈瘤用レーザー機器を導入し、手術侵襲の少ない治療を行っています。レーザー適応の難しい症例には、従来の静脈抜去術や切除術も行っています。
「傷をきれいに治す」という技術の進歩や意識の高まりから、イボ、ホクロのような小さな「できもの」から大きな腫瘍まで診療を行っています。特に大きな腫瘍では手術による傷も大きく残るため、形成外科での対応が必要となります。
耳鼻いんこう科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 28 2.07 6.18 0.00 11.57
K4631 甲状腺悪性腫瘍手術(切除) - - - - -
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) - - - - -
睡眠時無呼吸は主に小児のアデノイド切除・扁桃摘出術に該当します。慢性副鼻腔炎はよほど状態が悪くない限りはまず保存的治療(主に投薬)で3ヶ月外来治療して、改善を認めない、もしくは患者本人の希望があれば手術となっています。当院ではナビゲーションシステムを使用することでより安全に手術を完遂できるようになっています。甲状腺悪性腫瘍に関しては気管前傍リンパ節郭清は全例に、癌の浸潤度や術前エコーで転移が確認できるばあいは同時に頸部郭清術も施行しています。入院日数は月曜日入院時は前週の金曜日入院となっていましたが、今年からは当日入院も可能になりますので(合併症や全身状態にもよりますが)、上記平均在院日数は2日間ほどは短縮することになります。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 49 1.71 6.45 0.00 73.86
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 47 0.00 1.00 0.00 56.28
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用のもの) 31 2.84 7.32 0.00 75.00
膀胱癌に対しては表在性(筋層に浸潤していない早期)の場合、経尿道的手術(TUR)を行っています。生食下でのTURを行い、場合によっては2期的に行うことで、残存腫瘍の有無を再確認しています。化学療法やBCG膀胱内注入療法も併用しながら、可能な限り膀胱温存を目指しておりますが、癌の進行度により膀胱全摘術を余儀なくされた場合には、自排尿が可能となる代用膀胱形成術も採用しております。
体外衝撃波治療は1987年、滋賀県内で初めて導入後、現在2代目のドルニエ社製を稼働中です。原則、1泊2日の入院にて、ほとんどが1回の治療で破砕、排石できています。2cmを超える腎、尿管結石に対しては、経皮的腎砕石術(PNL)や経尿道的レーザー砕石術(f-TUL)で対応しています。
前立腺肥大症による排尿症状が薬物療法にて軽快しない場合は、従来より経尿道的前立腺切除術を行っています。尿道から内視鏡を挿入し、先端のループ状の電気メスにて肥大した前立腺を切除します。大きな前立腺に対しては経尿道的前立腺核出術(レーザー等)で対応しています。
2016年4月からトイレ式の尿流量測定検査(TOTO社、フロースカイ)を導入しました。従来の検査室では緊張して十分な検査ができませんでしたが、普段のトイレと変わらない部屋で、リラックスした状態で尿の勢いを測定でき、皆様から好評です。
※指標2 診断群分類別患者数等の解説と同じ
婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 98 7.14 8.02 0.00 33.38
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 52 1.08 4.67 0.00 39.85
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 37 4.00 8.11 0.00 33.78
当院は、滋賀県より地域周産期母子医療センターの指定を受け、湖東および湖北地方を中心とした地域の新生児・未熟児医療の中核的施設です。地域からの糖尿病や腎臓病、心臓病などをお持ちの合併症妊娠、早産、多胎、胎児異常等の患者様の紹介や、緊急母体搬送を受け入れる割合が高くなっております。そのため、帝王切開手術を必要とすることが多くなっております。
産科医療だけでなく、婦人科疾患にも力を入れております。良性の婦人科疾患に関しては、なるべく患者様にとって侵襲の少ない、術後回復がスムーズである腹腔鏡を用いた手術を選択致します。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 16 0.17
異なる 33 0.36
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 56 0.61
異なる 10 0.11
手術や治療に伴う合併症は、系統的な予防策を講じることにより減少させるべく努力をしているところですが、完全にゼロにはできておりません。
播種性血管内凝固症候群は敗血症を含む感染症やがんなど種々の原因で起こりますが、ここに掲げられているのは治療が必要となった重症例の数です。
敗血症は肺炎、尿路感染、胆道(胆のうおよび胆管)感染その他の感染が全身に広がった状態ですが、重症患者様を多く治療していることもあり、一定数の発生はやむを得ないと考えています。
手術・処置の合併症は比較的少ないと評価されますが、全数が報告されるように医療安全推進室を設置して定期的に洗い出すように努めています。

   〇手術・処置等の合併症

                 【傷病名内訳】

輸液,輸血及び治療用注射に続発するその他の合併症
処置に合併する出血及び血腫,他に分類されないもの
手術創の離開,他に分類されないもの
処置に続発する感染症,他に分類されないもの
処置のその他の合併症,他に分類されないもの
その他の心臓及び血管の人工器具,挿入物及び移植片による感染症及び炎症性反応
心臓及び血管のプロステーシス,挿入物及び移植片のその他の合併症
子宮内避妊器具の機械的合併症
体内関節プロステーシスの機械的合併症
体内関節プロステーシスによる感染症及び炎症性反応
その他の明示された体内プロステーシス,挿入物及び移植片の機械的合併症
その他の体内プロステーシス,挿入物及び移植片による感染症及び炎症性反応
予防接種に続発するその他の合併症,他に分類されないもの
適正に投与された正しい薬物及び薬剤の有害作用によるアナフィラキシーショッ
外科的及び内科的ケアのその他の明示された合併症,他に分類されないも
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